朝日小学生新聞 11月26日(木)一面 天声こども語より

北海道の寿都町と神恵内村
原子力発電所から必ずでる「核のごみ」と呼ばれる地中の深くに埋めるしかないものがあります。
それをどこの場所に埋めるかで色々な意見があります。
安全性は十分と言っても、もしかして東日本大震災の様な事が起きたらどうなるの?など不安は色々とあります。
そんな中で、「調べるだけだったらいいよ。」って言ってくれた町があります。
寿都町(すっつちょう)と神恵内村(かもえないむら)。
「地質調査とかしたら、うちの町に核のごみが埋められるようになってしまう。」
とか言う色々な意見があると思います。
でも、この調査を受けるだけで、最大で
20億円もらえるかもしれないようです。
ちなみに、それぞれの年間予算はこれぐらいです。
寿都町は 年間予算 53億円。
神恵内村は 年間予算 21億円
君たちにわかりやすくいうと調査するのOKっていうと
毎月の1,000円のおこずかいを貰っている人の場合。
寿都町の子の場合、1000円のおこずかいが1400円になります。
神恵内村の子の場合、1000円のおこづかいが1950円になります。
どうですか。「うん!どうぞ」っていいたくなりませんか。
ただ、調査を受けると間違いなくどちらかの町の下に核のごみが
埋められることになると思います。
もちろん、もっともっと、お金は国から入ってきますが
もしも核のごみが原因で町の自然が壊されてしまう事になるかもしません。
でも、環境にはよくないかもしれないが地中に埋めるだけならいいだろう。
これから若い人はどんどん都会に流れて行き、
町も元気がなくなってくるとお金が入ってこなくなります。
って意見もあるでしょう。
どれが正解かは将来になってみないとわからないかもしれません。
