【待つということ】角田光代

assorted colors umbrella

偶然の雨で。

高校現代文の教科書にある角田光代さんの
「待つということ」というエッセーを読んだ。

内容は筆者がタイ旅行中に、あるバス停でバスが来るかどうか
わからずに不安なときに、バス停まで運んでくれた
バイクタクシーの運転手が来るまでの長い間、一緒にいてくれた。

自分が東京での生活では同じように困っている外国人を見ても
そこまでの対応は出来ないであろう。という内容だった。

昨日、卒業生と二人で朝の散歩をしていたらあいにく、雨が降ってきた。
かなり濡れたがジャージだし、気にせず歩いていた。すると通りのお店の御婦人が「あら、ずいぶん濡れているね。傘があるから、貸すよ。ほらっほらっ」
と優しく声をかけて来てくれた。

大変ありがたい申し出だったが、家まで500mくらいなので、丁重におことわりして二人で歩き始めた。

今どき、見ず知らずの人に「傘を貸す」などという方がいるんだ。
と思っていたところに、その日の夜に、たまたま、角田さんの
「待つということ」を読む機会に恵まれた。

エッセー終盤の「人のために時間を差し出せる、それを当然だと思える
本当の大人になれるのか。」と書いてあった文章、心に響きました。
そしてあのご婦人のおかげですね。

実は朝の散歩でご婦人に「ありがとうございます。」と断ってから
「あそこで傘を借りたら後で壺でも買わされるのかな?」と冗談を言ったら
一緒に歩いていた20代の卒業生に「塾長、サイテー!」
「私はあんなおばあちゃんになりたいと本当に思っていたのに」
と言われました。私より明らかに卒業生の方が大人でした。。。

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